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センスの無い題字 |
どうも、動画の藤田です。
今日は「アニメを作る」シリーズ第3回動画編です。
現代のアニメ制作では基本的に彩色作業はコンピュータで行われています。
ですので、今回の動画作業というのはアナログで行う最後の作業だったりします。
前々回の部分で田野さんがセッセコと作った原画を、前回の作業で中澤さんが取り込んで三浦さんが繋げたわけですが、この流れを通しておかないと、いざ動画にしてみたときに予想外の動きをしてしまうかもしれないのです。
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最新原画! |
十分塗れそうな感じがするんですが、よく見ると所々線が途切れていたり、はみ出している場所があったりするわけです。
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ここです、ここ |
これを整えるのが動画の仕事の1つです。
今回、僕が描いたものがこちらになります。
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こうなりました |
理由は不明ですが、原画から動画になると可愛さが減っているような気がして仕方ありません。
2つ目の仕事としては「中割り」があります。
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点なんです |
これが中割りの指示です。
この場合、4番から5番の間に1枚描く、ということになります。
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ブルブルブル |
重ねてみましたが非常に見にくいですね。
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ほとんど変わってないような… |
描いた結果がこちらです。
正直、そんなに動きが大きいわけでもないので見てもわからないかと思います。
ですが、この1枚があることによって、動きが滑らかになったり速さが生まれたりと色々な効果があったりします。
この作業をゴルゴンゾーラでは
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これと |
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これが |
担当しているわけです。
どちらの作業でもそうですが、大事なのは同じ濃さ、太さで線を引くということです。
コンピュータに取り込む際に線がバラバラだと色々と面倒だったりするからです。
それ以前に線を整える、とか言っておきながら線がカスれていたりすると
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原画の田野さん |
悲しそうな顔されちゃうわけです。
実際は縦長な感じのこの人が
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彩色のザワさん |
「これじゃ塗れませんねぇ(怒り)」
とか、言ってるような気もします。
また、ちょっとしたミスだった場合は
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小賢しいメモ |
メモを書いて……
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す、すいません |
彩色担当の中澤さんに直談判しに行ったりすることもあります。
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おおん? |
まぁ、こういう小さなミスをしないように気をつけて描けって話ですが。
最初に書いたように、この作業はアナログ最後の作業です。
つまり、画面で皆さんが見ている映像の線はここで出来上がっているわけです。
描いている本人たちがどれだけ気をつけて描いていても、全体のデザインと違っていたりするとそれはそれで問題です。
そこで、いわゆる作画監督と言われる人が動画をチェックしていくわけですね。
うちではやっぱり田野さんなんですが。
というわけで、次回は田野さんによる「動画修正」です。ご期待ください。