絶賛制作中です.
どうも,動画の田野です. コミティアまで残り2日ですね.実際には2日切っていますね.
我々スタジオゴルゴンゾーラは,アニメーションblu-rayとカラーの小さな本をセットにして頒布する予定です. 小さな本のほうは,もうすでに印刷されていて,当日実物と対面できるはずです.
こんな感じで,今回も簡単な解説を入れています.
さて,この本の巻末には1月10日から突如として作り始めた短編アニメーションのBlu-rayが付属しています. Blu-ray自体はすでに用意できているのですが,問題は中身の映像のほうです.
全部で9カットのうち,撮影が1カット,仕上げに2カット,そのほかはまだ動画どまりです.
やばい. 大変やばいです.
だってあと2日なのに,まだ1カットも仕上がってないんですから…!! 冊子のほうは,作品が出来上がっている前提で書いていますので,もしも出来上がらなかったらすごく恥ずかしいことになります.
というわけで,急ピッチで動画を上げているわけですが,今日はどのようにして動画を作っているか,ほぼリアルタイムでご覧いただこうと思います. この記事と付属の冊子をご覧いただければ,毎日僕たちが何をしているかわかるかもしれません.
まずは絵コンテから担当カットの動きの検討をします.
タイムシートを書くためのメモのようなものですが,ここには動きの内容,割りのフレーム数や台詞の挿入位置,秒数なども記載されています. 僕はメモから検討するのですが,めんどくさがってメモを書かない人もいます.
プライバシー保護のために名前は伏せておくことにしましょう.
さて,先ほど書いたメモから続けてタイムシートを起票します.
このタイムシートは動画と仕上げ,撮影まで共通して使うものですので大変気を使います.
その時の動きや,時間位置,台詞や動作の内容も書き込んであります.
本来のタイムシートには,画面構成欄などはないのですが,3Dに移行するにあたって動きを細かく指示するために画面構成や台詞欄を追加しています. まだまだ粗削りの用紙ですが,いずれ公開できればよいですね.
これを3ds Max上で動画にしていくわけですが,今日はアニメートの様子を動画にまとめました. このようにして動画を作っているのだなと思ってみていただければ幸いです.
さて,書き出したセルは仕上げに回して修正しておきます.
3ds Maxでどうにも制御しずらい部分は,人力で修正します. 手書きアニメーションの時と同じく,仕上げで作品の品質が決まるような気がします.
仕上げでは,色を抜いたり,色を変えたり,影をつけたりといった様々な処理を一括して行っていきます. 本来はそのような指示はカット袋などに記載しておくのですが,時間がないので今回はすべて口頭指示です.
藤田さん「おい、あいつ気が狂ってきてるぞ」 田野さん「ん?」
変な中間素材と見つめあうのは,本当にやめてほしいですね.
さて,中沢さんがぎりぎりの仕上げ作業でおかしくなっている間,三浦さんは完成カットの撮影を進めています.
背景素材はすでに完成していますので,書き出したセルをタイムシート通りに撮影していく作業です.
今回は1カットが長いので,三浦さんも大変ですね. 三浦さんの頑張りは,完成映像にて. そもそもこんなギリギリまで制作しなくても済むように,もっと余裕をもって取り組めばよかったわけですが.
壁に掛けられているカレンダーには,当初の予定が書き込まれています.
1月10日の制作開始時点では,今日には撮影も編集も終わり,音のマスタリング作業を行っているはずでした. カレンダーを見ると,よりひしひしと締め切りを感じられますね.
コミティアではBlu-rayを頒布することができるのか,スタジオゴルゴンゾーラのドラマティックな制作にぜひご期待ください.