どうも、藤田です。
最近は新しい作品の制作も始まり
例のごとく動画作業を担当しています。
はてなに移動してから(僕が)初めての記事は
以前公開した記事
コチラの実戦投入編です。
今回のターゲットはこれです。
原画A3とA4の間に中割りが存在しています。
原画A4はこれです。
顔を上げる動作の中間を描く必要があります。
実際にオプティカルフローを検出して
下書きを作成してみます。
髪の線が乱れて消えている箇所もありますが
影指定用の裏塗りのおかげで何とか実用できそうな感じです。
このデータを下書きにして中割りを描いてみます。
描きました。
線が怪しい部分も含めて、前後の原画を参照しながらの作画です。
デジタルだと透明度弄るだけで参照できるの非常に簡単ですね。
光量の弱いトレス台でやってた頃を思い出すと随分と楽になりました。
予想通り0から描くよりはるかに簡単ですので、今後も
この方法でやっていこうかと思います。
田野さんからの1枚はコチラ
タイトルは「渋い顔の原画」
なんでこんな渋い顔になってるのかというと…
クリスタ,トゥーンとか書いてあるこれは
仕上げ工程についての走り書きみたいです。
字が汚い
現在のゴルゴンゾーラの制作工程は
原画はデジタル化,動画はさらに下書きの自動作成、
撮影もレンズフィルターや色収差,被写界深度など
以前より多くの効果をかけることができるようになりました。
ところが、仕上げ工程については
あいかわらず「RETAS STUDIO」でした。
ところがこのソフト、動作環境を見てもらうとわかりますが
Windows XP時代のソフトです。
申し訳程度にWindows10対応とか書いてありますが
コイツには問題があります。
このソフト群は起動しようとするたびに
UAC(テロレーンとか鳴る起動確認のヤツです)を求められます。
ローカルアカウントなら所有者が認証できますが
ActiveDirectory環境下では管理者アカウントの入力を求められます。
4本のソフトを行き来するのにいちいちこれだと
管理者の体力がマッハです。
後継ソフトとして
コチラがあります。
後継ならこっちを使えば良いのかと思うのですが
紹介ページにはこんな記載が
PaintManでも彩色できる
は?
後継ソフトといいつつ彩色工程は前世代ソフトに丸投げです。
仕上げ工程は別料金となります(ニッコリ
仕上げ担当の調査では
「含み塗りも無く、仕上げ用としては厳しい」
とのご意見をいただいてます。
こちらではUACは出てこないんですけどね。
纏めると
RETAS:UACがうっとおしい,ソフトの更新が終了,UIが古い,古い
クリスタ:含み塗りができない
補足しておきますと、ペイントはできるんです。
アニメ制作における仕上げ工程ができないんです。
※ゴルゴンゾーラ仕上げ担当調べ
仕上げ担当はウッカリなので見落としがあるかもしれません。
一応第3候補ソフトもあるにはあるらしいんですが…
今日はこんな感じです。
果たして仕上げ工程の明日はどっちだ。
おわれ